手帳型電卓 (シャープ、カシオ、キャノン以外)
キヤノンのLCD表示電卓は、1976年発売された厚さ9.5mmのLC-1 に始まる。
次いでLC-2、厚さ9mmのLC-3 が発売された。
78年2月には、厚さ3.9mm のLC-5が発売された。LC-5 は、従来のボタン型酸化電池から扁平型のリチウム電池を使用し、プリント版は厚さ0.1mmのポリイミド樹脂を採用、また0,3mm厚のLCDを搭載し4mm の壁を破ることができた。
78年8月にはLC-6で2.9mmを、79年2月発売のLC-7 では1.9mm を実現した。LC-7 では、フレームに亜鉛ダイカストを使って、曲げ、ねじれに対する強度を確保した。
83年5月には、薄型電卓の発展形態として太陽電池、フラットキー、接着実装等の技術を核としたクレジットカード型電卓LS-701を業界に先がけて自動生産した。こうした薄型電卓は、ギフトアイテムの対象となったこともあり70年代後半のLC シリーズを含めて約500万台の販売を達成した。
手帳型電卓
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シャープ
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カシオ
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キヤノン
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その他
Unitrex
CB-8SL
初期の手帳型電卓。
香港製。
単四電池6本使用。
90SLW
香港製。
充電池式。
TEAL
TEAL (PHOTON) (TEAL)
非常に初期の太陽電池式電卓。
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TEAL calculator
Unisonic
CB-14 (Unisonic)
蛍光管タイプの手帳型電卓。CBは"CHECK BOOK" CALCULATOR の略。蛍光管ながら厚さ16mmと薄い。単4電池3本またはACアダプター使用。8桁の蛍光管は東芝製、CPUには"A5901CA 7615"と書かれている。70(W)×148(D)×16(H)mm。日本製。
OMRON
8002 (OMRON)
8200 (8LC) (OMRON)
薄さ 5mm。連続使用 2,200時間。節電機能付。
65(W)×111(D)×5(H)mm。 65g(電池込み)。3,800円。
8202 (OMRON)
LQ8600 (Memolay Quartz) (OMRON)
65(W)×111(D)×7(H)mm。
Sanyo
CX-1213 (Sanyo)
リチウム電池電卓。
(カバーは別のもの)
CX-1222 (Sanyo)
リチウム電池電卓。
CX-1281 (Sanyo)
1987年1月のパンフレット
CX-150 (Sanyo)
(カバーは別の電卓のもの)
1987年1月のパンフレット
CX-1 (amorton) (Sanyo)
1980年に発売された世界で最初のアモルトン内蔵太陽電池式電卓。
キーは金属製。
(1980/05/14, 日本経済新聞 朝刊)
三洋電機は、非晶質のアモルファスシリコン太陽電池を初めて実用化した寿命約10年のポケット型電卓「アモルトンCX―1」を9月から発売する。アモルファスシリコンは現在各種の半導体に使われている単結晶シリコンに比べ、大幅なコストダウンが図れるところから活発な開発競争が繰り広げられており、昨年初めアモルファス太陽電池を開発した三洋電機が世界に先駆けて実用化に踏み切ったもの。
CX-2520 (amorton) (Sanyo)
ソーラーセルの大きさなどからみてCX-1とほぼ同時期に発売されたものと思われる。
キーはプラスチック製。
CX-4 (amorton) (Sanyo)
初期の太陽電池式電卓。
CX-7 (amorton) (Sanyo)
初期の太陽電池式電卓。
太陽電池の部分はCX-1と比べかなり小さくなってきている。
CX-7P (amorton) (Sanyo)
CX-7と同じもの。
CX-7S (amorton) (Sanyo)
CX-7と比べディスプレイの位置が下になっている。
CX-2610 (amorton) (Sanyo)
カード電卓サイズ。
CX-8T1 (amorton) (Sanyo)
全体が白いプラスチック、丸いボタンは水色のゴムでできている。
CX-8179L (No.1) (Sanyo)
1977年12月に発売された厚さ4.5mmの電卓。
日本製とスペイン製がある。
日本製。
6.500円。
CX-8179L (No.2) (Sanyo)
スペインの工場で製造されたもの。
日本製とスペイン製の比較
Matsushita
学習コンピュータ1977年8月号
Courtesy of Mr.T. Hirano
JE-8322 (Panasonic 8322) (Matsushita)
黄色液晶。ボタン電池4個使用。70(W)×115(D)×8(H)mm。日本製。
JE-8326 (Panac 8326) (Matsushita)
黄色液晶。ボタン電池4個使用(1200時間)。70(W)×115(D)×8(H)mm。75g(電池込み)。日本製。
JE-8327 (Panac 8327) (Matsushita)
黄色液晶。ボタン電池4個使用(1200時間)。70(W)×115(D)×8(H)mm。75g(電池込み)。日本製。
JE-8357 (Panac 8357) (Matsushita)
JE-322 (Matsushita)
プラスチックカバーのついた電卓。蓋の部分にマジックメモがついており、フィルムの上からツメの先やボールペンのキャップなどで字を書くことができ、フィルムをめくると字が消える。
イエロー
ブラック
JE-324 (Matsushita)
コンパクトタイプ。リチウム電池1コで約5,000時間使用できた。色はイエロー、ブラックの2種類。
14.5(H)×61(W)×67.5mm(折りたたんだ時)。重さ50g。3,980円。
JE-360 (Matsushita)
8桁太陽電池式電卓。
単結晶型シリコン太陽電池搭載。
52(W)×112.5(D)×6.4(H)mm。
40g。
JE-361 (Matsushita)
非常に初期の太陽電池式電卓。数字表示画面より太陽光受光部の方が面積が大きくなっている。
JE-362 (Matsushita)
JE-361の後継機。カバーがプラスチックからアルミになり、閉じた時の厚さが14.5mmから10.0mm に減少しし、スリムな感が増した。液晶部分はJE-361が9枚からなっていたのに対し、JE-362は5枚で構成されている。
ブルー、ワインレッド、ベージュの3色あり。4,500円
10(H)×64.5(W)×68mm。重さ約48g。
JE-355 (Panac 355) (Matsushita)
ゲーム電卓。STATION ATTACK というゲーム機能内蔵。
66(W)×113(D)×8(H)mm。重さ約55g。
4,900円。日本製。
JE-620
折りたたみ式プリンタ電卓。
132(W)×175(D)×19(H)mm (使用時)。
132(W)×82(D)×23(H)mm (収納時)。
重さ 約190g (電池込み、記録紙含まず)。
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Printing calculator
National Semiconductor (NSC)
99 (NSC)
米国ユタ州のNational Semiconductor Corporation (NSC)から発売された。
ボタン電池2個使用。70(W)×118(D)×8(H)mm。
香港製。
Citizen
Carry 820M (Citizen)
Carry 860M (Citizen)
Towa Sankiden
V-007 (東和サン機電 Towa Sankiden)
現在の東和メックス。あまり聞いたことのないメーカーであるが、ホームページによると、主にレジスターを販売しており、1980年に V-007 を開発したとある。初期の太陽電池であるため受光部が非常に大きなものとなっている。
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太陽電池式電卓
C.ITOH : 伊藤忠商事
SOLAR 8 (C.ITOH : 伊藤忠商事)
初期の太陽電池式電卓。
東和サン機電のOEM電卓。
(V-007 と太陽電池パネルの位置は違うがその他は同じ。)
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伊藤忠商事 (C.ITOH)
京セラ
- (京セラ)
京セラは、かってコンピュータ分野で様々な名機を生み出した企業であるが、電卓については目立った動きはしていない。ただ太陽電池の製造をしている関係か、太陽電池式電卓をいくつか出している。
この電卓は合成皮革のカバーが付いた手帳型電卓。「京セラミタ労働組合連合会」の文字がある。三田工業(株)が京セラミタ(株)に社名変更したのは2000年1月であるから、この電卓は2000年以降製造されたものと考えられる。
京セラの電卓はルイ・ヴィトンへも供給されていた。
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女性向け電卓
SR-12 (京セラ)
SR-12 も数少ない京セラブランドの電卓。
普通の折りたたみ電卓と異なり、非常に高機能な電卓である。
外見は高級感のある革張り(?)のデザイン、エンジが電卓にマッチしている。電卓を使う場合は手前のバーの部分を押すとばねの反動でオープンする。オープンした場合机上で見やすいよう150度くらいの角度が保たれる。計算桁数は手帳型にもかかわらず12桁まで計算でき、小数点の桁数指定や切捨ての機能も付いている。そのほか写真にあるようにキーボード上には様々な記号がついており、かなり高度な使い方ができる。
SEKISUI
SOLAR CALCULATOR
カバーは別の電卓のもの。
Pierre Cardin
Pierre Cardin (-)
ピエールカルダンの世界時計付き電卓。メーカーは不明。
カルダンらしい洒落たデザインの携帯電卓。
Chiyoda sangyo
Datamax (Chiyoda sangyo)
千代田産業というところが発売した競馬、競輪電卓。太陽電池式なのでバッテリーは必要としない。
発売年は不明だが、ソーラーパネルはかなり大きいことから太陽電池式の初期のモデルと思われる。
Toshiba
Homeland MC-813 (Toshiba)
Homeland ブランドの薄型電卓。
内部を覗くとシャープ製のチップがみれる。
酸化銀電池2個(3V)。
51(W)×89(D)×3(H)mm。約30g。
台湾製。
LC-847 (Toshiba)
初期のソーラー電卓。受光部が広い。
写真のカバーは他の電卓のもの。
LC-821
1977年発売 6,800円。
Source : Gerhard Wenzel and Joerg Woerner
LC-834WA (Toshiba)
Photo only.
Information:
Datamath Calculator Museum
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Source : Gerhard Wenzel and Joerg Woerner
LC-844WA (Toshiba)
Photo only.
Information:
Datamath Calculator Museum
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Source : Gerhard Wenzel and Joerg Woerner
SLC 8410 (Toshiba)
Photo only.
Information:
Datamath Calculator Museum
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HB-103 (Toshiba)
東芝の初期の太陽電池式電卓。
トランプ (Toshiba)
東芝のノベリティグッズ。
電卓は左から LC-842 SLC-8261 LC-847 HB-101。