 | 9100A
1970年に日本で販売されたパーソナルコンピュータ。
関数キーを持っているので、数表は一切使わず、従来の計算機では不可能だった三角関数、双曲線関数、対数などを含む複雑な科学技術計算もワンタッチ操作で解答が得られる。
また、プログラムのステップが196あり、ほとんどの計算式をプログラムできた。またプログラムを名刺大の磁気カードに記録・保管しておけば、いつでも、誰でも計算ができる。
非常に高機能にもかかわらず、大きさはタイプライター程度に収まっている。
当時としては世界最高の計算機だった。
発売時の価格は 1,694,000円だったが、半年後には 1,520,000円まで価格が引き下げられた。
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日本経済新聞 1970.8.15. |
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Photo courtesy : Mr.T.Yoshida |
HP 46
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YHP 46 (HP 46)
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 | HP 35
1972年に発売されたヒューレット・パッカード社最初のポケット電卓。
世界で最初のポケットサイズ関数電卓でもある。
キーが35個あることからこの名前となった。
同社の共同創業者である William Hewletto はこの製品のサイズを決めるにあたり、自分の胸ポケットに入ることという条件をつけた。彼が長身で大きめのシャツを着ていたことはHP-35の設計者にとって幸運であった(ペギー・キドウェル他「デジタル計算の道具史」ジャストシステム)。
基本的な四則演算(加減乗除)しかできなかった当時のほかの電卓とは違って、計算尺でできるすべての関数演算などが可能だった。HP-35の登場で、計算尺は廃れていったいわれている。
HP-35の発売当時の価格は395ドルと高額だったが、予想を上回る需要があり、最初の1年で10万台以上売れたという。
82(W)×145(D)×25(H)mm。
2009年4月、HP-35はIEEE(電気電子技術者学会)から電気電子技術分野の歴史的偉業として「IEEEマイルストーン」に認定された。
同認定は歴史的・社会的に大きな価値を持ち、かつ25年以上に亘って評価に耐えていることを条件として行われるものであり、'83年の制定以来、世界初のコンピュータであるENIACをはじめ、ボルタ電池やフレミングの二極管など65件が認定されている。
電卓については、この他、2005年12月シャープの電卓、CS-10A、CS-16A、QT-8D、EL-805が認定されている。
同認定は歴史的・社会的に大きな価値を持ち、かつ25年以上に亘って評価に耐えていることを条件として行われるものであり、'83年の制定以来、世界初のコンピュータであるENIACをはじめ、ボルタ電池やフレミングの二極管など65件が認定されている。
「HP-35はいつでもどこでも、ほぼ瞬時に正確な科学演算ができるようにしたことで、技術変化のペースを速め、エンジニアリングに革命を起こすのに貢献した」と高く評価されている。
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Photo courtesy : Mr.T.Yoshida |
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憧れの 「HP‐35」
憧れのヒューレット・パッカードの関数電卓 「HP‐35」 が手に入って
しまった。 赤い LED 表示のオリジナル。 動くのは勿論、マニュアル、
元箱、全て揃った、正に 「博物館クラス」 のお宝。
骨董機械のコレクションが増え続け、進化の歴史が見え隠れするように
なると、歴史を語る上で欠かせない逸品が欲しくなる。 私はコレクターと
は少し違うし、近頃流行のネット・オークションも食わず嫌いでやらないけ
れど、欲しいなぁ、と公言だけは多方面にしてあった。
(西氏から投稿いただきました → 続きを読む) |

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Photo courtesy Mr.Nishi |
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Photo courtesy : Mr.T.Yoshida | HP45
1974年に発売されたHP35、HP80に続くHP社3代目の製品。
当時の価格は$395。
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Courtesy of Mr.Joerg Woerner | HP65
1974年に発売された。世界で最初のプログラム可能なポケット電卓といわれている。プログラムを保存するためのカードリーダーを備えていた。世界で最初のコンピュータであるMITS-Altairより一年前に発売されたにもかかわらず性能的にははるかに進んだ機能を持っていた。
当時の価格は$795と、プリント機能のついていないポケット電卓の中で最も高価なものの一つである。
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 | HP 67
1976年発売された。当時の価格は$450。
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38C
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 | HP 41CV
41CVは、41Cに若干の改良を加えたもので、1981年発売された。記憶容量が大きくタイマーも内蔵している。液晶ディスプレイは数字だけでなくアルファベットも表示できる。
また、41CVは1982年から85年までスペースシャトルに搭載されたことでも有名。シャトル内で軌道計算、実験データの処理、目覚まし時計などに使われた。実際に搭載されたものはNASAからワシントンの国立航空宇宙博物館に寄贈され、展示されている。
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HP 41C
1983年6月スペースシャトル「チャレンジャー」に搭載された HP41CV。 |
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| HP21
1975年に発売された20シリーズ最初の電卓。
HP35より一回り小さい。
$125。 | |
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HP 19B2
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33E
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Courtesy of Mr.Ken Takahashi | HP10BU
HP10BIIは、新生HPから発売されたHP10Bのモデルチェンジ版である。
モデルチェンジと言っても、キーの配置やLCDの表示は異なる。とくにHP10BIIについては、CLEAR(表示クリア)の'C'のキーが新たに設けられ、左下のONキーは電源のON/OFFにしか使用しなくなった。
筐体のサイズは、使用しやすさの観点から横幅が若干増え、薄くなった。また筐体の左右には、HP33Sと同様、滑りどめのゴムが付いた。
機能的な違いは不明だが、HP10Bと比べ計算速度が若干速くなったようである。
使用電池はSR44 3個からCR2032 2個に変更されている。
中国製(新生HP電卓のすべて中国で生産されていると思われる)。
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Courtesy of Mr.Ken Takahashi | HP17B
HP17Bは、関数電卓のHP32SIIと同じデザインで、HP10Bの上位モデルにあたる。
ただ、入力方式はRPN方式から一般の入力方式に変更されるとともにLCDはドットマトリクスタイプの2行表示に変更された。LCDの下の行にはメニューが表示され、キーボードの一番上の6つのキーをこのメニューに対応させている。モードによりダイナミックにキー機能を割り当てることでシフトキーの機能を減らし、操作性の向上とすっきりとしたキーまわりを実現した。
また、HP17Bは時計機能を内蔵し、アラームの設定ができたことから、PDAのなかった時代にPDA的な使い方もされた。
生産国は製造時期により異なるが、写真は初期の米国製である。
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HP17Bの後にHP17BIIが発売された。一番の違いは、HP17BIIはRPN機能が内蔵され、RPNと一般計算方式(ALG)を切り替えて使うことが可能になった点である。
その後新生HPからHP17BII+が発売された。HP17BII+は同じく新生HPから発売されたHP10Bのモデルチェンジ版HP10BIIと同じデザインの筐体を使用している。
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Photo courtesy : Mr.Y.Tsuji |
HP19C
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Courtesy of Mr.Ken Takahashi | HP20S (インドネシア製)
HP20Sはインドネシアとブラジルで作られている。
両者を詳細に比べると、キーの印刷が若干異なっているほか、裏側のゴム足や付属のケースデザインに違いがみられる。
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HP20Sのパッケージ

Courtesy of Mr.Ken Takahashi |
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Courtesy of Mr.Ken Takahashi |
HP20S (ブラジル製)
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Courtesy of Mr.Taro Tsubomura | HP32S
HPの50th Anniversary Limited Editionなるもの.
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Courtesy of Mr.Ken Takahashi |
HP32SU
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HP32SUのパッケージ

Courtesy of Mr.Ken Takahashi |
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Courtesy of Mr.Ken Takahashi |
HP33S
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HP33Sのパッケージ

Courtesy of Mr.Ken Takahashi |
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 | Quick Calc
コンパクトでスタイリッシュな水平タイプの電卓。
裏面に磁石が付いているので、よく使うところに貼り付けておいて気軽に使うことができる。
色は、「シルバーグレイ」の他に、「シャルトリューズグリーン」「パールピンク」「チョコレートブラウン」の計4色となっている。
サイズ H43×W118×D13.5mm。
ディスプレイ 8桁×1行。
電源 LR1130(LR54、GP189)×1個。
1,050円。
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Yokogawa-Hewlett・Packard calculator
横河・ヒューレット・パッカード株式会社(YHP)は、横河電機(YEW)とヒューレット・パッカード(HP)により1963年設立された合併会社。1968年から医療用電子測定器、1969年からは電卓、コンピュータなどのデータプロダクト機器、1971年からは化学分析機器を取り扱っていた。同社の電卓はヒューレット・パッカード社製であるが、そのうち一部についてはYOKOGAWA-HEWLETT・PACKARDのロゴが付いていた。
パンフレット
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Courtesy of Mr.Ken Takahashi |
YHP 97
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モデル5
ヨーパル81
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 | YHP 21
科学技術計算用プログラム電卓。1975年発売された。充電式。シンガポール製。
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YOKOGAWA-HEWLETT・PACKARDのロゴ
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| YHP 25C
科学技術計算用プログラム電卓。1976年発売された。充電式。ヒューレット・パッカード25と同じだがスイッチを切ってもデータを保持するContinuous memory機能が付いている。シンガポール製。
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YOKOGAWA-HEWLETT・PACKARDのロゴ |
操作ハンドブックと
アプリケーションブック |
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 | YHP 45
科学技術計算用プログラム電卓。充電式。1973年発売された35、80に続く第3のモデル。裏には日本語の操作ガイドがついている。シンガポール製。
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YOKOGAWA-HEWLETT・PACKARDのロゴ、ラベル
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Courtesy of Mr.Ken Takahashi |
YHP 65
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「逆ポーランド記法」 とは?
「逆ポーランド記法 (Reverse Polish Notation)」 とは、ヒューレット・パ
ッカード社の関数電卓独特の一風変わった演算記法である。 単純な原
理の説明だけだと、なぜそういう反主流派が (一時) 持てはやされたの
かがピンと来ないだろうし、それ以前に、先入固定概念が理解の邪魔をす
ること請合い。 そこで少しばかり回り道にお付き合いを願いたい。
電卓が登場する以前、お店屋さんでは、足し算と引き算だけできる機械
式の 「加算機」 (別名 「キャッシュ・レジスター」) を使っていた。
(西氏から投稿いただきました → 続きを読む) |
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「逆ポーランド記法」 プログラミングの妙
話が長くなるのは年寄りの癖なので、前稿から分離したけれど、「逆ポー
ランド記法」 は、科学技術発達史の一分野を形成する 「コンピュータ・
プログラミング」 の観点からも、なかなか興味深いものがある。
電卓設計者の視点に立つと、「逆ポーランド」 は 4つの 「スタック (演
算用メモリーレジスター)」 を使いながら、それを表には見せず、少ない
基本ルールだけで自在に使いこなせるのである。
(西氏から投稿いただきました → 続きを読む) |
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