コクヨ電卓 (Kokuyo calculator)

コクヨは一時期シャープのOEMにより自社ブランド電卓を販売していた。


ELSTER KC-810

コクヨのエルスターシリーズは1976年に発売された8桁ポケット電卓。KC-800(3,300円)とKC-810(4,500円)がある。両者はともに開平機能、%機能などを持っているが、KC-810にはメモリーキーも付いている。単3電池2本あるいはACアダプターを使用し、電池の使用時間は、KC-800が約7時間(アルカリ乾電池で約14時間)なのに対し、KC-810が約10時間(アルカリ乾電池で約24時間)となっている。
大きさ、重量はともに80(W)×135(W)×19.5(H)mm、150g(乾電池を含む)。



KC-30A (Wise man)

コクヨのロゴがついた非常に珍しい電卓。Sharp EL-120 と同じ機種だが色合いとネーミングはこちらの方がシャレている。3桁表示。3桁を上回る場合には、連続キーを使い3桁ずつ別々に表示させる。整数9桁、少数3桁を繰り返し表示する。側面にはカウントレバーがあり、カウンターとして利用もできる。裏面にはメモリがついている。
22mm(H)-170mm(W)-65mm(D) 185g(乾電池を含む)。単三電池3本使用。






Courtesy of Mr.T. Hirano

KC-80G

白液晶タイプ。単三電池2本使用。
キー配列からしてシャープのEL-807またはEL-809と同型と考えられる。

シャープ電卓

KC-80L


1973年にシャープから発売された液晶電卓EL-805のOEM。電池1本で100時間使用できた。26,800円。




KC-80N

白液晶タイプ。
単三電池2本使用。液晶タイプながらACアダプターも使用できる。

シャープ電卓





KC-80D
デスクトップタイプ。19,800円。


KC-80H
1972年発売。38,000円。


X-ViZ (クロスヴィズ)

2011年5月にコクヨグループのコクヨS&T株式会社から発売された電卓。
同社は、「スマートワークスタイル」をコンセプトにこだわりのビジネスアイテムを展開するオリジナルブランド「trystrams(トライストラムス)」を展開しているが、この電卓はロボットデザイナー松井龍哉氏がデザインしたX-ViZ(クロスヴィズ)シリーズのひとつ。

X-ViZ(クロスヴィズ)シリーズは、直感的な操作性、携帯性と上質感をコンセプトに質感のあるモノトーンを基調としたデザインが特長で、2010年3月に発売された同シリーズの「プレゼンテーションポインター」と「ICレコーダー」は、世界的に権威のある「2011年度 iFデザイン賞」を受賞している。

電子計算機<X-ViZ>」は、従来の電子計算機にはないスリムなボディと、ブラインドでも直感的に認識しやすいクリック感を重視したキー設計によって、片手での操作が可能、携帯性にも優れている。
また、直前の計算結果がディスプレイに表示されるショートメモリー機能を搭載しており、ビジネスパーソンが外出時などメモが取れない状況での使用も考慮している。
さらに、ディスプレイには日付や時刻に加えて10桁まで表示できる機能を備えている。
本体デザインはツヤを消したマットな仕上がりと直線的なキーレイアウトが特長。
カラーは質感の高いブラックとホワイト2色をそろえ、こだわりを持つフィールドワーカーにふさわしいアイテムとなっている。

ブラック/D、ホワイト/W の2色。
機能/ショートメモリ機能、日付・時刻表示、省電力オートパワーオフ機能、LEDバックライト、パーセント・ルート計算
32×162×12mm
本体材質/ABS
コインリチウム電池CR2032 1個
5,250円(税込)

<松井龍哉氏>
1969年東京生まれ。91年日本大学芸術学部卒業後、丹下健三・都市・建築・設計研究所を経て渡仏。科学技術振興事業団にてヒューマノイドロボット「PINO」などのデザインに携わる。2001年フラワー・ロボティクス社を設立。ヒューマノイドロボット「Posy」「Palette」等を自社開発する。「Palette」は09年より販売、レンタル開始。航空会社スターフライヤーのトータルデザイン、ダンヒル銀座本店店舗設計、KDDI「iida」のコンセプトモデル「Polaris」のデザイン・開発などがある。MoMA、ベネチアビエンナーレなど出展多数。iFデザイン賞、グッドデザイン賞等受賞多数。

スティックタイプ電卓