Word processor

 デスクトップコンピュータが家庭で普及すると人々は外で使用するモバイル機器を必要とした。しかしこうしたパソコンはなかなか登場しなかった。こうした中、1988年にエプソンから発売されたWord Bank noteは、パソコンおよびワープロ専用機の端末であることを意識してプリンタなどを切り離し、パソコンと通信できるワープロとして登場した。また、Word Bank note 軽く、安価でもあったことからデスクトップコンピュータのターミナルとしても爆発的な人気を得た。
 ただ、同機は、液晶部分が小さく長い文章作成には向かなかった。後に発売されたシャープのWV-500や三洋電機のES'100などは液晶ディスプレイを折りたたむ形にして大きなディスプレイを実現している。

初期のワープロ
MakerMachineWeightPrice
EPSONWord Bank note21.2Kg74,800 Yen
SharpWV-5001.6Kg138,000 Yen
SanyoES'1002.1Kg168,000 Yen
NECBungo mini5 CARRYWORD2.1Kg99,800 Yen
SonyProduce 2001.8Kg118,000 Yen







EPSON ワードバンク

Word Bank note のパンフレット

Word Bank note2

Word Bank noteの後継機種。
1989年に発売された。

Ricoh CUVAX

CUVAXのパンフレット

CUVAX MJ550 (Ricoh)

リコーが発売した超薄型ハンドヘルドワープロ。厚さわずか12ミリのA4サイズながら16ビットのCPUを内臓している。
CUVAXにかけるリコーの意気込みは強く、「Private Information System」、「デジタル・ステーショナリー」といった言葉を用い、従来のワープロとは違うことを盛んに強調した。しかし一般にはあまり受け入れられず、しばらくして姿を消した。当時のことを知る人には懐かしい響きの文具である。





NEC 文豪

「文豪」はNECのワープロの商品名。ミニ5はノートタイプワープロのシリーズ。他にミニ7シリーズがあった。他社のパソコンとは異なり、CP/Mが動いたり、レジューム機能が働くなど、使いかってがよく、パソコンマニアが好んで使用した。当時のパンフレットには三田寛子がイメージキャラクターとして登場している。



Phote

文豪mini5HL

40字×22行のフル表示のラップトップ型ワープロ。
MS-DOSファイル変換機能を標準装備しており、PCシリーズなどのパソコンと互換性があった。
168,000円(通信が可能なモデム内蔵タイプは 188,000円)。

※館長談
私が長年使用した機種で、今まで愛用した機種の中で最も愛着を感じる機種です。
とくに気に入っていたのは、スイッチオンした後、1秒で直ちに使える上、作業途中であっても用ができるとスイッチをそのままオフにすればよく、作業再開時にはオンすれば前の文章がそのまま出てくるという機能です。当時のワープロでは当たり前だったかもしれませんが、今のパソコンでは考えられません。文書を単純に書くという作業からすると今のパソコンは当時のワープロとくらべ逆に後退しているのかもしれません。

文豪mini5







CARRYWORD

CARRYWORD は 1988年5月に発売された。価格は99,000円。当時ワープロはプリンターを内蔵していたため持ち運びに不便だった。CARRYWORD はプリンターを内蔵していない最初のワープロの一つ。そのため非常にスリムなものとなっている。1回の充電で3時間駆動。フロッピードライブ内蔵。
サイズ、重量は、300(W)×229(D)×40(H), 2.1kg。




CARRYWORD EX

CARRYWORD EXはCARRYWORD の後継機で1989年10月に発売された。価格は115,000円。フロッピードライブとモデムのついたドッキングステーションがついている。フロッピードライブがない分スリムでデザインが優れている。単3電池5本で駆動。
305(W)×214(D)×30(H), 1.4kg。


Sanyo ES(Electronic Stationary)シリーズ


ES-20

1989年発売された。当時の価格は5,5000円。

ES-100

1989年発売。2インチのFDDを搭載しシステムノート機能を持つ。画面を分割し2つの仕事が1つの画面で表示可能。厚さ35mm 重量2.1kg 価格168,000円。


Casio PWシリーズ


PW-1000 (Casio)

超小型ワープロ。CR2032リチウム電池3個で動作。ここで入力した文書はカシオの他のワープロへデータを転送して印刷する。


富士通 オアシスシリーズ


Oasys Pocket 3 (Fujitsu)

小型日本語ワープロ。単三電池駆動でどこにでも携帯でき文書が書けた。Pocket Poket2と異なり内部にはROMでMS-DOSが内蔵され、キー操作でDOSモードに移行できるので、いろいろなソフトを入れ独自にカスタマイズして使いこなす楽しみがあった。非常に小さくわずか490gと軽量。キーボードはJISと親指シフトがあり、キータッチの評判がよかった。単3、2本で10時間使用できた9万9800円。。





集計機能付きカウンタ