カシオ関数電卓 (fx シリーズ)

fx は関数電卓のシリーズ。最初の関数電卓fx-1は1972年の2月に発売された。16関数の卓上型電卓で当時の価格は32万5千円だった。2年後カシオはポケットサイズの関数電卓fx-10を2万4,800で発売した。その後、さらにコンパクト化、低価格化が図られた。
ALは統計プログラム電卓。
発売年月
特徴
60/03301自動開平、記憶
62/01AL-1プログラム式
67/10AL-1000ソフトウェア型
72/02fx-116関数
74/05fx-10パーソナル用
76/05fx-19分数機能
76/12fx-1000液晶ディスプレイ
77/03college fx学生用
78/01fx-140完全数式通り
78/06fx-48名刺カードサイズ
79/03fx-502Pプログラム式
85/08fx-7000Gグラフ表示
87/07fx-5000F128種公式内臓
88/02fx-61Fインピーダンス計算機能
90/09fx-5500Lライブラリー
91/12fx-7700Gグラフ表示


fx JUNIOR

π計算と開平機能が付いている。

fx-10

カシオ最初のポケットサイズ関数電卓。
1974年5月発売。
10関数。

95(W)×150(D)×33(H)mm
330g。
価格24,800円。





fx-11


当時の関数電卓は、計算の誤差の処理が上手くできておらず、sin30度が、0.5にならずに、0.499999となっている。



fx-17





Photo courtesy : Mr.Junya Hayashi

fx-19

世界ではじめて分数計算機能がついた。
標準偏差のプログラムも内臓された。
単3電池4本で16〜35時間使用可。幅90×奥行150×厚さ29.5mm。
重さ255g(電池を含む)。9,800円。
ACアダプター別売1200円。


fx-31


fx-101



Photo courtesy : Mr.Junya Hayashi

fx-102

10桁・分数・標準偏差・20関数機能付き関数電卓。
単3乾電池4本又はACアダプター使用。連続使用時間約15時間。
100(W)×160(D)×29.5(H)mm。292g。12,500円。

fx-19 と fx-102

fx-201P

プログラムつきハンディタイプ高級関数電卓。
127ステップ、11メモリー、IF判断、サブルーチン機能。
単3乾電池4本又はACアダプター使用。連続使用時間約19時間。
104(W)×172(D)×34.3(H)mm。364g。29,000円。

fx-202P
fx-201Pにプログラム保護回路を内蔵したもの。
単3電池4本の他ボタン電池2個使用。ACアダプターも使用可能。
連続使用時間約12時間。104(W)×172(D)×34.3(H)mm。358g。
39,000円。


Photo courtesy : Mr.Krazysztof

fx-85M



fx-180P



fx-350W

プラスチックカバー付属。



Photo courtesy : Mr.Terada

fx-360

1978年に発売された関数電卓。
完全数式通り(計算の優先順位判別機能つき)プラス最大8種までのカッコ機能に加え、7組の不揮発メモリーと4種類の回帰計算プログラムを内蔵した、3電源方式の最高級小型ハンディサイズ関数電卓。
単3電池3本、ボタン電池2個使用。

104(W)×172(D)×32.6(H)mm。313g。
使用説明書
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

fx-991N

太陽電池式関数電卓。




Photo courtesy : Sumiya Denki

fx-3650P

メモリーは6個。
計算後に戻す機能がしっかりしていて、何ステップか戻すことができた。
表示は2段になっていて、計算後、上に式が残り、下に答えが出てきて、両方を同時に確認することができた。関数も、2進10進16進もできるなど機能が満載されていた。
また、プラスチックのとても丈夫なカバーが付いており、前面をしっかり保護している。
使うときにはカバーを後ろに取り付けて置くことが可能。


fx-451

手帳型太陽電池式関数電卓。





Photo courtesy : Sumiya Denki

fx-4000P

この電卓はプログラムステップ数が550もあり、メモリーもA〜Zまで26個の他に配列を取ることでさらに増やせた。 関数もたくさんあり、2進10進16進の計算もできる優れた電卓だった。
取説は124ページで、そのうち、56ページがプログラムライブラリーで、サンプルプログラムは8個だけ載っており、あとは自分で作ったプログラムを書き込むためのページになっている。
初期のプログラム電卓のプログラムライブラリーと比べ簡単な記述となっている。
置数は80くらい出来、括弧が5重くらい可能だった。特に便利だったのは計算後に、もう一度、入力した置数を見ることが出来た点だった。置数を直し再計算を行うことが可能だった。

fx-4500P

DOT MATRIX LCD。
プラスチックカバー付属。

FX-502P

256ステップ、22メモリー、10重カッコ、51関数機能。
カセットテープにプログラム及びデータを保存し、音楽の自動演奏も可能。
24,800円。

他に、128ステップ、11メモリー、5重カッコ機能内蔵のFX-501P (19,800円)あり。


カシオのプログラム電卓のFX-502に付いていた、プログラムライブラリー。
様々なプログラムが載っており、厚さは18ミリもあった。

FX-602P



fx-7000G

 1985年に発売された世界で最初のグラフ関数電卓。
 液晶ドット表示を採用することで、任意の関数グラフや統計グラフ(棒・折れ線・正規分布曲線・回帰曲線など)が表示できた。
 米国スミソニアン博物館に所蔵されている。

 19,800円。



fx-8000

1978年頃の発売。
1/100 秒ストップウォッチ、43関数機能、アラームつき減算タイマー・循環タイマー。
超薄型 7.1mm でしかも長寿命 1,300時間。
12,000円。

fx-8000


Photo courtesy : Mr.T.Iwasawa

fx-8100




取扱説明書



<関数電卓カタログ>
小型プログラム電卓 PRO-101



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