Brother Calculators

非常に短い期間だがブラザーもいくつかの重要な電卓を生産した。初期のモデルにはモデルNo,の前に"Pro-Cal"の文字がついた。
最近の電卓は非常に安い価格で大量生産がされているが、1970年代初期においてはこうした機器の生産には高度な生産技術を要した。ブラザーの多くの電卓の後ろには"YOUR NEW BROTHER CALCULATOR IS OF THE FINEST PRECISION CONSTRUCTION. MANUFACTURED UNDER RIGID QUALITY CONTROL IN SOME OF THE WORLD'S MOST MODERN FACTORIES."と記述されているが、これは当時電卓の生産には非常に高度な技術が必要とされたことを示している。

718SR

Calther (キャルサー) 130

1966年10月に発売されたブラザー最初の電子式卓上機。
使用しているトランジスター・ダイオードは約2000個。

価格 360,000円。







Coutesy of Mr.Kariya



MODEL 412

Calther (キャルサー) 514

1969年10月に発売されたオールIC電卓。14桁完全メモリー付きで簡単な操作、豊富な演算能力、そして驚異的な低価格の電卓。

価格185,000円。

日本経済新聞 1970.4.13.


キャルサー710 79,800円
日本経済新聞 1970.7.9.









408 (PRO-CAL 408)

ブラザーの最初の携帯電卓。
1972年日本製。


408AX (Pro-Cal 408AX)

当時としては先端的なキーボード機構(軟質シリコンゴムと非接触誘導)を採用したもの。
単3電池5本若しくはACアダプター使用。

DC-8SA (Tiger)

機械式計算機で市場をリードしたタイガー計算機より1973年2月に発売したポケット電卓。
住友商事の仲介でブラザー社よりタイガー計算機にOEM供給されたもの。
タイガー社は、電卓を自ら生産するのではなく、数社の電卓メーカーからOEM供給を受け、タイガーブランで販売した。
DC-8SAは、当時としては先端的なキーボード機構(軟質シリコンゴムと非接触誘導)を採用しており、単3電池を5本使用た。内部には日立と東芝製のチップが使われている。
同時に DC-8S (32,500円)も発売された。


201

8桁蛍光管電卓。


508AY

スイッチ部分は導電ゴムを使用、導電ゴムの上に丸ボタンがばらばらに乗っており、上蓋をあけたところボタンがばらばらになってしまった。NEC製のCPUは基盤の裏側についており、非常にシンプルな構造になっている。単3電池4本若しくはACアダプター使用。日本製。


Photo courtesy : Mr.J.Adachi

Versar 804 (HEMMI)

計算尺メーカーのヘンミ社から発売された非常に珍しい電卓。
508AYと似ていることからブラザー社のOEMとみられる。
充電池を内蔵。
(写真上部の電池ボックスは改造で取り付けたもの)







(キーの説明)
最上部左から(XM)(XY)(xy)の3つのキーが並んでいる

(XM)キーは表示された数値とメモリに記憶された数値のを入れ替えるキー。
(XY)キーは数字を入れ替えるキー。2÷3を3÷2に換える。表示が2⇔3と入れ替わるのでわかる。いま表示されている数値で割り算をしたい時に便利。他の電卓では見かけないものだった。
(xy)キーは累乗。5(xy)2=という操作で5の2乗を計算する。

sin,cosなどの関数は独立のキーでなく最下部一番右の(F)キーを押してから数字キーを押すことで使用した。
最下部真ん中の(+-)キーは表示数値のプラスマイナスを逆転するキー。

なお、自動定数機能があった。
一度6÷2=3と計算すると、÷2の部分を記憶する。
この後で8=だけで4。10=だけで5。と計算できる。
たくさんの数値を同じ数で割ったり、同じ数をかけたり足したりするときに大変便利である。
掛け算だけ先の数値を覚える。2×3=6と計算すると2×を記憶するのがちょっと不思議だった。

827R

ボックス型のデザインのLED電卓。
乾電池でなく充電式バッテリーを使用。
香港製。


408AZ (PROCAL 408AZ)

アダプター若しくは単三電池4本使用。電池は底から挿入する。日本製。
シリアルNo. E5023866。

Use adapter or 4 AA cell. Insert battery on the bottom. Made in Japan.
Serial No. E5023866.

408AD

カラフルな楕円ボタン使用。
単3、2本で駆動。
日本製。

862

1975年。
韓国の工場で製造されたもの。

ラベルの記述に製品の品質についての強い自信が感じられる。
"YOUR NEW BROTHER CALCULATOR IS OF THE FINEST PRECISION CONSTRUCTION. MANUFACTURED UNDER RIGID QUALITY CONTROL IN SOME OF THE WORLD'S MOSTMODERN FACTORIES."



718SR

1978年に発売された。


8CC (Brother)

珍しいブラザーのカード電卓。
ON、OFFキーが別々に配置されている。