Canon pocket calculator (Canon)
Canonは世界有数のカメラメーカーであるが、世界で最初に電卓を開発したメーカーの一つでもある。同社は伊藤宏氏を中心に1962年秋に電子回路計算機の開発を開始し、1963年7月に試作に成功した。1964年5月のビジネスショーに出品し大好評を得、1964年10月にキャノーラ130として発売した。
その後、1965年11月にはキャノーラ130の改良として、メモリーを付け16桁にしたキャノーラ161を発売した。1967年5月にはメモリーを複数(7メモリー)付けたキャノーラ325を発売した。
1967年には技術者がテキサス・インスツルメント社へ赴き、IC技術を習得し、1968年5月にはICを全面的に採用した最初のキャノーラである163と161Sが発売された。1968年12月には、やはりIC使用のキャノーラ1200を、「1桁1万円の計算機」というキャッチフレーズをもとに定価12万6000円で販売した。
TI社は1968年MOS型LSIを開発するが、CanonはTI社と共同して電子ポケット計算機の開発を行い、1974年4月に世界3カ国で同時発表し、10月にはキャノン初のLSI機、世界初の携帯機として、ポケトロニックを10月に販売を開始した。11月にはキャノン電卓に初めてLSIを使用したキャノーラL121を発売した。
1970年にはTI社と共同して世界初の携帯型計算機ポケトロニクを販売した。その後71年のLE-10をはじめとしたLED表示の小型軽量電卓シリーズであるパンサーシリーズを次々に発売する。パンサーシリーズの初期のものは充電式電池を出しいれするスロットが頭の部分にあり、バッテリーメーターを持っているなど共通の特徴を持っていた。電卓の価格競争が激しくなる中、Canonは高級関数電卓と記録式電卓に活路を模索した。とくに記録式への転換に力をいれたことが、その後電卓分野が縮小する中で、他分野への電子化技術の拡散と平準化をもたらし、カメラの電子化の推進、オフィスコンピュータ、電子タイプライター、ワードプロセッサ、ファクシミリなど次世代商品の開発に結びついた。
Canonのポケット電卓
Year
Machine
1964年
10月
Canola 130
1965年
11月
Canola 161
5月
Canola 325
1968年
5月
Canola163 (IC電卓)
Canola161S (IC電卓
12月
Canola 1200(1桁1万円時代を開く
1970
10月
Pocketronic
11月
Canola L121
1971
EP151(記録式、15桁・1メモリー、定数機能付き)
MP131L(記録式、13桁1メモリー)
LE-10
1972
LE-10A
1973
LE-80
LE-80M
LE-80R
LE-81
LE-82
1974
LE-83
LE-84
LD-80
LE-85
F-10(初のポータブル関数機)
LE-10
1971年に発売されたキヤノンの最も初期の充電式ポケット電卓。
頭部に充電池が4本内臓されており、充電はクレードル上で行う。左上にはバッテリーメーターがついている。非常に重厚な作りでずっしりとした重量感がある。
当時の価格 58,000円。
クレードルで充電する。
頭部に充電池が内臓
されている。
CPU
LE-80M
LE-80にキヤノンが開発した瞬間合計機能をプラスした。全計算値が自動的に記憶される。
1973年 33,800円。
LE-80R
ルート機能を備える。
1973年 27,800円。
LE-81
単3電池4本で100時間もつ電池節約型。白のボディに流線型のカーブが特徴的。
1973年発売。\24,800。
LE-84
8桁表示。単3乾電池4本使用(コンセントでも使用可)。
1974年 11,800円。アダプター別売2000円。
LE-84
LE-85
LE-84と同様1974年に発売された。LE-84にルートキーとパーセントキーがついた。8桁表示。単3乾電池4本使用(コンセントでも使用可)。
LD-80
単3電池4本またはACアダプター使用。
1974年。
LE-100
10桁まで計算できる。
19,800円。
Type 1
Type 2
Photo Courtecy : Mr."K-Noguchi"
LD-8M3
(Palmtronic 8M)
キヤノンの電卓の中では非常に多く販売されたタイプ。同じ型番でもいくつかのバリエーションがある。MOS-LSI。
単3電池2本またはACアダプター使用。マンガン電池で約12時間、アルカリ電池で約18時間使用できる。
76(W)×140(D)×19(H)mm。150g (電池込み)。
LD-82
(Palmtronic LD-82)
単3電池2本で駆動。メモリ機能は持っていない。
MD-8 (MULTI 8)
1977年製。計算のプロセスが、筆算と同じように表示される。表示は上下2段。単三乾電池3本使用。
156(D)×78(W)×21(H)mm。230g。7500円。
8-T (SEXAGESIMAL calculator)
時計機能の付いた8桁ポケット電卓。他の Canon 電卓と比べ色、デザインが趣をやや異にしている。
単3電池2本またはアダプター使用。
Palmtronic 8 mini
小型の蛍光管電卓。単3電池2本で駆動。
各社の小型蛍光管電卓
Canola M-1
Canola シリーズは主にデスクトップタイプであるが、このCanola M-1は乾電池でも駆動するタイプ。キヤノンは「ミニミニデスク」と呼んだ。8桁のM-1が6,500円。10桁のM-2が7,500円。90(W)×166(D)×37.5(H)mm。220g(電池込み)。1979年発売。
Phote courtecy : Mr.Hans Bloemen
Permtronic 8Ms
LC-20
75(W)×138(D×)28(H)mm。黄色液晶。
LC-22
LC-23
KC-20
キーチェーン付電卓。
香港の CANON ELECTRONIC BUSINESS MACHINES CO,LTD製。
40(W)×78(D)×14.5(H)mm。
P2-D
10桁プリンティング電卓。
単3電池4本使用。